ジュリアーニの午後

〜サロンコンサートのお知らせ〜

イタリアの作曲家マウロ・ジュリアーニ(1781-1829)の歌曲(ギター伴奏)とギター独奏曲を取り上げます。歌曲はSei Cavatine Op.39(イタリア語)とSechs Lieder Op.89(ドイツ語)、ギター独奏は大序曲Op.61とヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」の主題による変奏曲Op.107を演奏予定です。

26日は19世紀ギターの ルネ・フランソワ・ラコートのレプリカを使用します。主にフランスで使用されていたラコートタイプではありますが、モダンギターとは違うその響き、操作性は当時の演奏スタイルに近いアプローチが出来ます。張っている弦もいつものナイロン弦とは違うのでタッチも変わり、より指の感覚が直接音に表れているなと感じております。

山崎裕視さんはベテランのテノール歌手であられ、20代よりしばらくドイツにてご活躍されていました。当然ながらドイツ語にも造詣が深く、楽曲に対する考え方もとてもプロフェッショナルだなといつも感じています。またお話もかなり面白く、トーク中は綾小路きみまろを彷彿とさせます!(山崎さんごめんなさい。笑) またご自身でも作詞作曲を手掛けられており、時折ご本人の楽曲も伴奏させていただいた事があります。とても素敵な曲ばかりですよ。

ジュリアーニの歌曲は大きくわけてイタリア語とドイツ語の楽曲を取り上げますので、当時ウィーンに渡った後のジュリアーニの変化なども感じられてとても興味深いです。

ギターの大序曲はベートーヴェンやロッシーニが混在した様なスリリングな曲です。19世紀のギター音楽の代表的な曲ですが、改めてジュリアーニのギタリスティックでオリジナリティあふれる手法が面白いと感じております、19世紀ギターで弾くとまたさらに面白いです。

「ジュリアーニの午後」

山崎裕視 テノール

熊谷俊之 ギター

2023年2月26日(日) 14:00開演 (13:30開場)

武蔵小杉サロンホールhttps://www.tosei-showa-music.ac.jp/ballet/school/musashikosugi.html#target_access

入場料3,000円 (当日精算)

お席に余裕がありますので予約なしで当日直接いらしてください。